アセンブリ言語の命令、INCF命令。
INCF命令の解説。
書式;INCF f,d
fは、汎用レジスタアドレス 0~127(0x00~0x7F)、または、ラベル。
dは、結果の上書き先が、ワーキングレジスタか、汎用レジスタの選択。
動作;f + 1 ➡ W or f
汎用レジスタ内容に1を加算し、結果をdで指定されたレジスタに上書き。
ステータスレジスタへの影響
C;影響しない
DC;影響しない
Z;計算結果が0の時➡1、それ以外➡0。
例;
1. 汎用レジスタ番地;0x30とする。
W 0x65 //命令実行前の値
f 0x96 //命令実行前の値(0x30番地の汎用レジスタの内容)
d 0 //書き込み先のレジスタ指定
INCF 0x30,0 //命令実行
0x96 + 1 ➡ 0x97 //fに1を加算、結果が0ではない。
W 0x97 //命令実行後の値、dが0だから、こちらに上書き。
f 0x96 //命令実行後の値、こちらは、変化なし。
Z➡0。 //ステータスレジスタの値
2. 汎用レジスタ番地;0x30(ラベル;Data)とする。
W 0x65 //命令実行前の値
f 0xFF //命令実行前の値(0x30番地の汎用レジスタの内容)
d 1 //書き込み先のレジスタ指定
INCF Data,1 //命令実行
0xFF + 1 ➡ 0x00 //fに1を加算、結果が0。
W 0x65 //命令実行後の値、こちらは、変化なし。
f 0x00 //命令実行後の値、dが1だから、こちらに上書き。
Z➡1。 //ステータスレジスタの値